関東ふれあいのみち（千葉Ｎｏ１２遊歩好日）

「笠森ユートピア」って何？

  笠森ユートピアは千葉県の外郭団体の「千葉県ふれあい財団」が事業主体となって整備されたリゾートのようです。「高齢化や核家族化の進行など高齢者を取り巻く社会環境の変化を背景に，高齢者を中心に，健康の保持・増進と親子３世代が交流できるリゾート施設」と説明されています。宿泊施設、宴会場、研修会議室、テニスコート、アスレティック、グランドゴルフ等が整備されていますが、室内プールは閉鎖されたままのようでした。
  行楽シーズンとして最適な時季の日曜日であるにも拘らず、それらしき賑わいは全く感じられませんでした。「リゾート」というような優雅な雰囲気もありませんで、どうも閑古鳥が鳴いているというイメージが濃厚でした。
  そもそもなんらの特色も無いこのような地に、このような集客施設の立地適性があったのでしょうか？という強い疑問を感じました。
  旧・厚生省が年金資金を使って全国の十数か所に整備した「大規模年金保養基地」の多くが立ち行かなくなり、二束三文で処分されていましたが、あれの千葉県版のように思われましたが、違うのでしょうか？

上り下りの階段の連続でした！

  さて、「笠森ユートピア」についてそんな思いをしながら歩きつつ町営のキャンプ場を過ぎ、「観湖台」を越えて、数回の折り返しのある石段を上りますと、その先は上り下りの階段が連続する山路になります。
  自然味溢れる樹林内の路で貴重な存在だと思います。それにしても数多い階段の連続でして、途中で「またか？」という嫌気が差してきますが、足の訓練には絶好のコースかもしれません。さながら深い溝が刻まれた大きな「洗濯板」の上を歩くような感じです。
  石段とそれに続く木段の先から数えてみましたら、全部で上りが３７箇所、下りが２６箇所でした（数が同じでないのは上りと下りの段数の違いによるものです。）。「らくだの背」、「希望が丘」、「夕焼け台」、「百山望」等の名称がある地点があるようなのですが、そのような地名標はありませんでしたので、何処に何があったのかとうとう分からず仕舞いでした。
  千葉県では珍しく十数人のハイカーの方々と行き違ったくらいですから、人気のあるコースと見受けました。だとしたら、地名表示をするくらいの親切を期待してもよいのでしょうか？