関東ふれあいのみち（神奈川Ｎｏ７遊歩好日）

桜はソメイヨシノだけではありません

  お花見の花はソメイヨシノが圧倒的に人気があります。東京で言えば、上野、浅草、千鳥が淵などいずれもソメイヨシノです。花の色といい、その咲き振りや散り具合といい、日本人の感性にピッタリでありこれに勝るものは無いと思います。
  その点は十分に承知の上で申し上げるのですが、汗をかきかき苦労して辿り着いた山頂で眺める桜の花は、たとえソメイヨシノでなくとも、素晴らしいと思います。このコースでも、千畳敷にはかなりの本数のいろいろな品種の桜が満開でした。
  また、浅間山周辺にも孤立した大木の桜が満開でして、花弁の白と新芽の薄緑が鮮やかな対照をなして咲いていました。私は、この桜が特に気に入りました。

吉田茂像

  大磯の旧吉田邸にある元首相の像は和服をお召しになっていて、陽気なおっさんという感じのかなり漫画チックにデフォルメされたものでした。午後の西日になっていてデジカメで撮影するのが、難しかったため掲載できません。
  皇居北の丸公園にも吉田茂像がありますが、こちらのはフロックコートを着て、ステッキを撞いているおなじみのスタイルです。
  こういう像というのは造形が難しいと思います。大磯の像は胴体に比して頭の部分が大きいのに対して、北の丸公園の像はまったく反対で、頭部が極端に小さく見えます。前者は漫画的に感じられ、後者はきちんとした冷たい彫像という感じがします。